とうとう、と言うか、遂にと言うか・・・西武沼津店が今日で閉館となりました。
沼津市内、それも駅のすぐ近所で生まれ育った身としては、
昔の市内の賑わいと重なり、なにやら寂しい想いを禁じ得ません。
昭和32年の西武開業当初、無くなった父が西武沼津店の嘱託医をさせて頂いた事や、小学校が終わると、仲間を誘って店内のエスカレーター逆走をして遊んだことなど、子供の頃の出来事を思い出しました。
中でもうろ覚えでしたが、今の旧国道一号に沿って、路面電車が走っていた記憶がありました。今回西武の歴史の中で、昭和38年(私は5歳)に廃止になったとの記載があり、間違いでなかった事が確認出来ました。
その昔、沼津と言えば県東部の中心地で、市内の商店を始め、買い物客でにぎわっていたのを覚えています。
街の中心地区で育った私の遊び仲間は、ほとんどがそんな商店の子供たちでした。
西武は沼津駅前の一等地で55年間営業を続けてきましたが、
この55年は本当に沼津を含め、日本の産業形態の大きな変革が幾度もあった事と思います。
なかなか再生しないどころか、シャッター街が広まる市中心部。
経済、政治いろいろな問題が絡み合っているのでしょうが、
生まれ育った沼津の為、之からの各方面の手腕に期待します。
賑わっていた頃の沼津で少年時代を過ごした一人として、西武閉館を目の当たりにして、今日は少々センチな気分になってしまいました(苦笑)。