2012年1月アーカイブ
インフルエンザ等の感染症は、概ね飛沫感染、汚染物の接触感染が主な感染経路です。
これは、インフルエンザ等の風邪症候群にも、感染性胃腸炎等にも共通する部分があります。
以下に具体的感染方法を記載します。
敵を知ることが予防の第一歩です。
1)飛沫感染:感染者の飛沫は、約2メートル飛散すると考えられます。
一番の予防は、感染者の方にマスクをして頂く事ですが、
インフルエンザと診断以前の方も多く、確実な予防とは言えません。
鼻腔・咽頭感染を防ぐには、先ずうがい、口鼻の周囲の清潔を保つ事が
重要です。
2)接触感染:飛沫感染意外にも、ウイルスに汚染された物に触れることで生じる、
接触感染があります。
外出後の手洗いで、ある程度予防できますが、診察中観察していますと、
手で口、鼻周囲を触れる患者さんを多く見かけます。
手洗い前のこのような行為で感染する恐れもあります。
また、感染性胃腸炎では、患者さんの排泄物が一番の感染源となります。
小さいお子さんのいる家庭では、お子さんの排泄物の処理をする際に、
感染する事が多くあります。トイレ、洗面所の衛生環境に注意しましょう。
このほかにも、室内の乾燥はウイルスの拡大を助長します。目標としては60%と言われて
いますが、少しでも乾燥を防ぐよう、加湿器など積極的に利用して下さい。
少しでも感染の拡大を防ぐためにも、皆さんに日々の注意をお願いします。