2018年1月アーカイブ

静岡県感染症動向 第3週(1/15~1/21)

毎日の診療の場でも、イフルエンザの患者さんが日々増加しています。

今回は第三週の感染症状況を報告します。


   *インフルエンザ感染
       全県下定点観測 : 67.92
       県東部     : 89.1      増加

   *感染性胃腸炎
       全県下定点観測 : 6.47
       県東部     : 6.16    やや増加

インフルエンザの定点観測数は、2015年・17年ではピークで45~50となっています。
いずれも2~4週目がピークと成っています。

今年はA・B型共に年明けより流行し、かつ年末のワクチン接種が例年ほど十分に行えなかった事からも、定点の数字は群を抜いたものと成っています
(東部では例年の近い患者数です)。

例年であれば第四週~5週の現在がピークとなる可能性は有りますが、この後A・B共にどのような減衰カーブを取るか今の処不明です。

どちらにせよ2月一杯は油断大敵な状況と考え、ウガイ手洗いを継続してください。

静岡県感染症動向 第一週(1/1~1/7)

年も変わり、予想通りインフルエンザの流行が広がってきました。

今年はA/B両感染がほぼ同時に始まり、其れにより患者さん数も増加しています。

   インフルエンザ感染症:
           全県下 : 定点患者数 22.58
           県東部 :       21.7   共に増加

   感染性胃腸炎   :
           全県下 : 3.99 
           県東部 : 3.72    共に減少

例年であれば一月下旬から二月上旬をピークに流行は広まっていくと考えられますが、今年は例年になくA/B両感染が発生しており、今後の動向に注目したいと思います。

引き続きウガイ手洗いを行い、感染予防に努めてください。

静岡県感染症動向 第52週(12/25~12/31)

本日1月9日が実際の年明け診療となりました。

12月は子供たちを中心に、裾野市より北でA型インフルエンザ、其れよりも南でB型インフルエンザの流行が有りました。
年明けA/B混在の大流行を心配していましたが、案の定正月明けの今日はA/B混在して流行の兆しが見てとれます。

という事は、例年のA/B其々が一定の間隔をあけて流行する状況と較べ、一時期に数の上でも上回る恐れがあります。

静岡県の昨年最後の感染症動向を報告します。


   1) インフルエンザ感染症   全県下定点観測  22.43
                   県東部      22.96
                                                共に増加

   2) 感染性胃腸炎       全県下      7.43
                  県東部      7.91
                  共に減少

 年末にかけて胃腸炎は一時的に減少したようですが、今日の外来では再び流行の兆しが見て取れます。 

 インフルエンザの流行は2017年を取ると49週目から増加し、新年4週目にピークを迎えていますが、一方2016年は年が明けて7~8週前後がピークとなっています。
 今年の傾向を当てはめると、2017年に近い形の流行が予測されますが、前にも書いた通りA/B同時発症していますので、全体の数、流行のピークは現在の処読めない状態と思います。

 ウガイ・手洗いの一層の励行をお願いします。  

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