県内感染症情報 第3週

1月になり、寒さが本格化しています。
また、乾燥した日が続き、インフルエンザの増加と共に、
感染性胃腸炎の再燃傾向を認めます。

第3週:県内インフルエンザ 26.62ポイント(10以上で警報レベル)。
     最近一週間で患者数はほぼ倍の増加を認めます。
    感染性胃腸炎 7.91ポイント。県東部ではこの2週間患者数横ばい。
     診察をしていても、日によってはインフルエンザの患者さんと
     ほぼ同数の患者さんが受診しています。

例年の傾向では、このような流行状態の年は、インフルエンザのピークは
第5週~6週になる事が多いようです。
感染経路を把握し、対策を徹底するようにしましょう。
下記に感染経路を記載します。

1)飛沫感染:感染者の飛沫は、約2~3メートル飛散すると考えられます。

         一番の予防は、感染者の方にマスクをして頂く事ですが、

         インフルエンザと診断以前の方も多く、確実な予防とは言えません。

         鼻腔・咽頭感染を防ぐには、先ずうがい、口鼻の周囲の清潔を保つ事が

         重要です。

         また、比較的密閉された狭い空間では、マスクで鼻から顎の下までを

         出来るだけ密着する様に覆うと有効です。

         マスクの着脱は、ひもの部分を持って行いましょう。

         但し、マスクは限られた条件のみ有効です。過信しないようにしましょう。

 2)接触感染:飛沫感染意外にも、ウイルスに汚染された物に触れることで生じる、

         接触感染があります。

         外出後の手洗いで、ある程度予防できますが、診察中観察していますと、

         手で口、鼻周囲を触れる患者さんを多く見かけます。

         手洗い前のこのような行為で感染する恐れもあります。

         また、感染性胃腸炎では、患者さんの排泄物が一番の感染源となります。

         小さいお子さんのいる家庭では、お子さんの排泄物の処理をする際に、

         感染する事が多くあります。トイレ、洗面所の衛生環境に注意しましょう。

 

このほかにも、室内の乾燥はウイルスの拡大を助長します。目標としては60%と言われて

いますが、少しでも乾燥を防ぐよう、加湿器など積極的に利用して下さい。

少しでも感染の拡大を防ぐためにも、皆さんに日々の注意をお願いします。

 

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このページは、inadama_icが2013年1月24日 20:17に書いたブログ記事です。

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