静岡県も新規感染者数が増加の一途を辿って居ます。病院でのクラスターも収束はしていませんが、やはり職場、飲食の場を中心とした感染がもとで、家庭内へのウイルスの持ち込みが起こって居ます。
そこで皆様が出来る対策の見直しです。
1)不織布のマスク着用
例年1・2月は風邪の流行時期であり、ウイルスも活発になる時期です。
人との接触時には不織布のマスク を着用するようにしましょう。
東大の研究でも、お互いに不織布のマスクを着用した場合、
飛沫の飛散防止、吸入予防効果はワクチンの効果に近い事が
確認されています。
布マスク、ウレタンマスクでは同様の効果は確認されていません。
*周りに人の居ない屋外では布・ウレタンでも構いません。
人との距離の近い場所では、不織布のマスクを着用しましょう。
マスクを使い分けましょう。
2)ウイルスは人と人の接触で伝搬します。
その抑止効果としては、一人一人の行動変容が大事です。
仮に50%の人出を減らす・・・・大変な事のように思いますが
①週四回行っていた買い物を二回にする。
②ご主人と二人で入って居たスーパーに一人で入店する・・・運転の旦那
さんには車で待ってもらう。
③週一回の外食を、二週間に一回に減らす・・・等々
限局的ですが、これで特定の場所での人出は50%削減 できます。
意外と簡単ではありませんか?
3)可能な方は、進んでテレワークをお願いします。
可能な限りテレワークにすることで、感染のリスクは確実に軽減できます。
一方、製造業、エッセンシャルワーカー等の方は現場に居なくては仕事
になりませんが、仕事場での感染リスクは意外に低いと考えられてます。
仕事以外の場、例えば昼食時、更衣室、仕事終わりの一杯、カラオケ
などに注意してください・・・要はマスクを外す場所 ですね。
仕事場ではマスク厳守、そしてマメな手洗いと消毒を行い、ウイルスを
自宅へ持ち帰らないよう注意しましょう。
自宅はホッとできる場所 で在る様、皆さんで注意してください。
*おまけ
4)実効再生産数(Rt)
最近話題の言葉ですが、簡単に言えば一人の患者さんから何人の人へ
うつすか?と言う事です。
Rt=1であれば一人から一人。
2であれば一人から二人、二人から四人、四人から八人・・・所謂ネズミ
算的増加です。
昨年の4月頃はRt2.37まで上昇していますが、その後は下降しています。
しかし母集団の急激な増加の為、実際の感染者数は鰻昇り。
この数字を1以下にすることが重要です。
例えばRt=0.5になれば、最初の一人から0.5人。
次は四人から一人と、感染は急速に収束へ向かいます。
その為にも、人と人の接触を減らす行動変容は重要なカギと成ります。
*皆さんも無暗に恐れることなく、自分の出来る予防を継続しましょう。